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第12回 「健康サポート薬局」ってどんな薬局?

医療職種の縄張り争いをしている場合じゃないでしょう!

 山口育子=NPO法人ささえあい医療人権センターCOML理事長

誰もがいつかはお世話になる「医療」。ですが、自分や家族が病気になるまで、医療については特に関心がないという人も多いのではないでしょうか。医師との付き合い方や医療制度の動向まで、いざという時にあわてず、安心して治療を受けるために必要な知識をNPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)理事長の山口育子さんが伝授します。

 超高齢社会が目の前に迫るいま、薬局の役割が再検討されています。

 2013年に閣議決定された「日本再興戦略-JAPAN is BACK-」では、「薬局を地域に密着した健康情報の拠点として、一般用医薬品等の適正な使用に関する助言や健康に関する相談、情報提供を行う等、セルフメディケーションの推進のために薬局・薬剤師の活用を推進する」ことが明記されています。それを受けて、今年度中に、充実した設備などを有する薬局を住民に公表する仕組みを検討することになり、私も厚生労働省の検討会(健康情報拠点薬局(仮称)のあり方に関する検討会)の一員として議論に加わりました(関連記事:「「かかりつけ薬局」を持っていますか?」)。

台風のおかげで検討会に出席できた!

 この検討会、第2回(6月18日)を終えた段階で、3回目以降のスケジュールが再調整されました。私はその間、大学病院等の医療安全確保に関するタスクフォースの顧問として、全国の特定機能病院に対して行われる集中立入検査に同行することになっており、そちらのスケジュールの関係で、再調整された検討会の3回目以降、すべて出席できなくなってしまったのです。

かかりつけ薬局としての機能を十分発揮できていない薬局が、まだまだ少なくないのが現状だ(Dmitry Kalinovsky/123RF.com)

 私は常々、かかりつけ薬局としての機能を十分発揮できていない薬局がまだまだ少なくないことに問題を感じているので、機能の充実した薬局ができて、地域の拠点としてリーダーシップを取り、地域の薬局全体の底上げにつながればいいと考えていました。ですが、医師や看護師の構成員から「薬局が健康情報の拠点だなんて、おかしいではないか」という意見が出て、当初の「健康情報拠点薬局(仮称)」が「健康づくり支援薬局(仮称)」に変わったあたりから、議論が医療職種間の“縄張り争い”の様相を呈してきました。それだけに、検討会に出席できないことが歯がゆくて仕方なく、せめてもの思いで意見書を提出し、検討会の場で欠席委員の意見として代読してもらう形で“参加”してきました。

 ところが第5回(8月26日)の検討会の数日前、集中立入検査に同行する予定だった南九州に台風が接近! 航空会社から「搭乗日や搭乗機の変更のお勧め」と「キャンセルしてもキャンセル料は発生しない」という連絡が入ってきました。無理に移動して戻ってこられなくなったら、翌日の仕事にも響きます。集中立入検査への同行はやむなくキャンセルし、同じ日に予定されていた検討会に出席できたのです。

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