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「お金のことを考えると不安」こんなときどうする?

少しずつ貯金することや、人とのつながりを太くすることに意識を向ける

 下園 壮太=メンタルレスキュー・インストラクター

私たちが現代社会で生きていくためには、お金が必要です。しかし、お金のことを考えるうちに、ときにはお金がその人の自信を揺るがすことがあります。極端にお金が足りないわけではないのに、お金対する不安感が高まるときは、その不安の大きさを現実的なサイズに落とし込んでみましょう。

お金とネガティブな感情
疲労感や空虚感を抱えているときにお金のことを考えるとますますネガティブになっていきます。(©kanin abhiromsawat-123rf)

 生きていくうえの「自信」と「お金」が、強くつながってしまいがちな現代。お金がないとどうしても心が乱され、不安になってしまうものです。

 給料が少ない、ボーナスが減った、貯蓄額が少ない…こんなことが話題にあがると、暗くなる。あるいは、お金のことを考えるとネガティブになるだけだから、いっそのこと考えないようにしている人もいるかもしれません。

 実は、うつ状態になると、お金のとらえ方にもゆがみが生じやすくなります。

 たとえば、銀行にまだ十分な残高があるのに「自分はどんどんお金を失っている」とか、「自分は大損をしてしまった。今あるお金だけでは、この先、絶対にやっていけない」とかたくなに思い込んでしまいます。

 精神医学ではこのような状態を、“貧困妄想”と呼びます。

 そこまでいかなくても「疲れたな」とか、「むなしいな」と感じているときにお金のことを考えると、どんどんネガティブになってしまうものです。なぜなら、心身のエネルギーの低下と自信の低下、そしてお金に対する不安は、互いに密接に関わっているからです。

 人が毎日、元気に生きるベースとなるのは「この先、自分は生きていける」という自信です。

 たとえば、原始時代の人間の自信のベースは体力でした。当時は15歳にもなれば体力的には一人前です。動物を仕留めることができるし、農作業もできる。集団の中で一人前と見なされる、ということは、その人の揺るぎない自信となりました。

 ところが現代は、もはやそんなシンプルな時代ではありません。体力は必要とされない代わり、生きていくための糧も、着る服も、すべて「お金」がないと手に入れられません。人の自信や存在価値を「お金」が握るようになってしまったのです。

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