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幸福薬局・幸井俊高の しあわせ漢方

不眠に効く漢方

五臓の「心」の機能を安定させ、「不眠体質」を改善する

 幸井俊高=薬石花房 幸福薬局代表・薬剤師

年齢が上がってくると、寝つきが悪くなったり、眠りが浅く夜中に何度も目が覚めるという人が増えてきます。また、トラブルに遭遇して思い悩んだりすると、眠りにつきにくくなるケースもあります。漢方では、「意識が安らかに静まるべき夜間に精神活動が乱されると不眠が生じる」と考えます。「不眠が続くようなら、漢方薬で五臓の心(しん)の機能を安定させ、「意識」のレベルを自然な状態に近づけ、不眠体質を改善するといいでしょう」と幸福薬局の薬剤師、幸井俊高さんは話します。

Aさん(女性、33歳)
「最近、思い悩むことがあり、急に眠れなくなりました。寝たと思っても、すぐまた目が覚めます」

 Aさんは、職場の人間関係で、ちょっとしたトラブルがありました。運悪く、同じ時期に恋人との間でも、いざこざが生じました。それ以来、思い悩んでばかりいるそうです。布団に入っても悶々として、目がさえてしまいます。ようやく眠りに入ったと思っても、職場や恋人とのリアルな夢をみて、またすぐに目覚めてしまいます。動悸や、胸苦しい感じもあるそうです。舌は紅色をしています。

年齢が上がると、寝つきが悪くなりがちです。トラブルで思い悩んだりするときも、眠りにつきにくくなることがあります。(©Wavebreak Media Ltd-123rf)

 最適な睡眠時間は、人によって異なります。また、同じ人でも、その日の体調や生活パターンによって変わってきます。1日に何時間寝なければならない、という決まった理想的な睡眠時間があるわけではありません。5時間睡眠で元気に過ごす人もいれば、8時間は寝ないと朝すっきりと起きられないという人もいます。ナポレオンは1日3時間しか寝ていなかったという話がありますが、一方で、昼間に馬の上でよく居眠りをしていたという話もあるそうです。

 睡眠の良し悪しを判断する際には、“睡眠の質”という要素も大切です。深い眠りもあれば、浅い眠りもあります。昨晩はあまり眠れなかったと嘆く人でも、実際には意外としっかり深く寝ていて、睡眠が足りている場合もあります。睡眠の長さや質だけでなく、「寝たことに満足しているかどうか」という点が、不眠かどうかの分かれ目になります。

 漢方の立場から1日のサイクルを陰陽に分けると、昼間が陽で、夜間が陰になります。心身が健康な状態にあると、昼間は陽気が盛んになって「意識」が清らかではっきりしており、あまり眠くはなりません。逆に夜間は陰気が盛んになって「意識」が安らかに静まり、眠くなります。

 ところが、意識が安らかに静まるべき夜間に意識が乱されると、不眠が生じます。漢方では、主に意識をつかさどる五臓(*1)の心(しん)の機能を安定させることにより不眠を改善し、自然な眠りを取り戻していきます

*1 五臓とは、体の機能を「肝」「心」「脾」「肺」「腎」という5つに分けたものです。漢方ではこれらのバランスを調えることで病気を治療します。「心」は、心臓を含めた血液循環系(血脈)をつかさどる臓腑です。また人間の意識や判断、思惟(しい)などの人間らしい高次の精神活動(神志:しんし)をつかさどります。

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