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幸福薬局・幸井俊高の しあわせ漢方

耳鳴りに効く漢方

「腎」の機能を底上げし、陰液を補う漢方薬で体質を改善する

 幸井俊高=薬石花房 幸福薬局代表・薬剤師

耳鳴りは、年齢とともに増加する不調の一つ。疲れたときなど、一時的に起こるのではなく、四六時中、耳鳴りがするようになるとちょっと厄介です。「漢方では『腎』の機能低下は、耳の不調に現れやすいといわれています。また、陰液が不足することで、体内のバランスが崩れることも原因です。漢方薬を使って体質から根本的に改善していきましょう」と幸福薬局の薬剤師、幸井俊高さんは話します。

Aさん(男性、39歳)
「まだまだ若いつもりでガンガン仕事をしてきましたが、働きすぎなのか、最近、体調がよくありません。特に耳鳴りとめまい、寝汗が気になります。イライラしやすく、夕方になると微熱でもあるのかと思うほど体がほてります」

 Aさんは体に熱がこもる感じがあり、のぼせて顔が赤くなったり、額や頭から汗をかいたりするようになったといいます。夜も手足がほてるため、布団から手足を出して寝ているようです。のどが渇き、水分をよくとるようになりました。舌をみると赤く乾燥し、舌苔(ぜったい)はほとんどついていません。

 耳鳴りは、年齢とともに増加する症状の一つです。実際には音がしていないのに、耳のなかで音を感じます。疲れたときなど、たまに感じるのはよくあることですが、四六時中、耳鳴りがするようになると、ちょっと厄介です。

 聞こえてくる音は、ジージーとセミが鳴くような音だったり、キーンという高音だったり、さまざまです。耳鳴りは内耳の血流やリンパ液の流れ、聴覚神経の不調、筋肉のけいれんなどと関係が深いようですが、中耳炎やメニエール病、低血圧、高血圧、貧血などにより生じることもあります。医療現場では、原因不明と判断されることが最も多いといわれています。

耳鳴りの主な原因は、腎の機能低下と内風

年齢とともに耳鳴りが増えるのは、加齢が耳の機能に現れるから。(©Andriy Popov-123rf)

 漢方で耳鳴りに関係が深いのは、五臓(*1)の「腎(じん)」の失調、あるいは内風(ないふう)と考えます。

*1 五臓とは、体の機能を「肝」「心」「脾」「肺」「腎」という5つに分けたものです。主に「肝」は自律神経系、「心」は循環器系、「脾」は消化器系、「肺」 は呼吸器系、「腎」は内分泌系や生殖器系の機能が当てはまります。漢方ではこれらのバランスを調えることで病気を治療します。

 「腎」は主に、人間の成長・発育・生殖を司ります。また「腎は耳に開竅(かいきょう)する」といい、耳の機能は「腎」と深い関係にあることを示しています。開竅とは、五臓の機能が反映されやすいこと。つまり人が歳をとるにしたがい、耳の機能に影響が出やすくなります。年齢とともに耳鳴りが増えるのは、このためです。

 内風とは、風邪(ふうじゃ)の一つです。風邪は、自然界の風のように、発病や病態の変化が急であったり、揺れ動く症状があらわれたりする病邪(びょうじゃ)です。発生の原因が体内にあるものを内風と呼びます。内風は、慢性的な体調不良や、過労、ストレスによって生じることが多く、耳鳴りと関係していると考えます。

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