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幸福薬局・幸井俊高の しあわせ漢方

高血圧に効く漢方

血液の流れを調え、望ましい血圧にコントロールする

 幸井俊高=薬石花房 幸福薬局代表・薬剤師

病気になる前から発病を防ぐ(「未病」を治す)ことを目指す漢方は、血圧計が発明されるずっと前から、薬で血圧をコントロールし、他の病気までも予防してきました。漢方では、血液の圧力や血流の滞りを調えて、望ましい血圧にしていきます。

Aさん(男性、46歳)
「去年の健康診断で高血圧を指摘されました。そのときの血圧は、上(収縮期血圧)が148mmHg、下(拡張期血圧)が89mmHgでした。その後、降圧剤を飲むようになったのですが、時々、早朝に頭を締め付けられるような頭痛があります」

 Aさんは、若い頃から疲れやすく、たまにふらつきや耳鳴りを感じるといいます。胃腸はもともと丈夫な方ではありませんが、このところ食欲がないことがあるそうです。舌は赤い色をしています。

 高血圧(*1)は、血管にかかる血液の圧力が慢性的に高い状態の病気です。自覚症状がほとんどないのですが、血管に負荷がかかり続けるため、放っておくと血管自体が傷ついたり、心臓をはじめとする臓器への負担となったり、動脈硬化、狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳卒中、腎臓疾患などの合併症を起こしたりする恐れが出てきます。血圧をコントロールしておくことは、漢方でよくいわれる「未病(みびょう*2)を治す」観点からも有意義なことです。

 日本人の高血圧の多くは、原因がはっきりと分からない本態性高血圧症といわれています。血管の壁にかかる「血液の圧力」を下げればいいわけですから、西洋医学では、循環血液量を減らす、あるいは血管を広げる、血管の収縮を弱めるなどの治療法として薬が処方されます。利尿薬などで余分な水分を除いて血液量を減らしたり、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)などで血管を広げたりします。

 血圧を下げるためピンポイントで治療する西洋医学に対して、漢方では心身のバランスを調えることにより、高血圧の根本的な改善を目指します。

(*1)日本高血圧学会が定める「高血圧」とは、いわゆる“上の血圧”と呼ばれる収縮期血圧(心臓が血液を送り出すために収縮した時の圧力)140mmHg以上、“下の血圧”と呼ばれる拡張期血圧(心臓が拡張して、血液を戻す時の圧力)が90mmHg以上で、どちらか一方が、先の数値を上回っている状態を指します。
(*2)未病とは、発病には至らないものの、不調など軽い症状がある状態を指します。2000年以上前の中国の書物に登場する言葉で、漢方でよく用いられる考え方です。

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