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幸福薬局・幸井俊高の しあわせ漢方

「月経不順」に効く漢方(後編)

「血」「腎」「痰湿」を改善し、「経血量の異常」を解消していく

 幸井俊高=薬石花房 幸福薬局代表・薬剤師

経血量が多い場合(過多月経)には温清飲など

 Aさんの証は、月経に混じる血塊、深紅色で粘稠な経血、ほてり、顔面紅潮、赤い舌、黄色い舌苔などの症状から、「血熱(けつねつ)」証と判断できます。濃厚な食生活や精神的なストレス、長期の体調不良、飲酒、喫煙などにより体内に熱邪(火熱の性質を持った病邪)が生じ、これが血に侵入し、この証になります。熱邪の影響で出血が促され、経血量が増えます。頻発月経、黄色い尿、目の充血、いらいら、怒りっぽい、などの症状を伴う場合もあります。

 この証の人に対しては、血熱を冷ます漢方薬で、過多月経を解消します。代表的な処方は温清飲(うんせいいん)です。Aさんの場合、服用を始めた翌月から経血が減り始めました。経血の色も鮮血に変わっていきました。

幸井さんによる月経不順のセルフチェックリスト・その1。症状や体質によってふさわしい漢方薬が異なります。
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温清飲
真上から時計回りに、当帰(とうき)、地黄(じおう)、芍薬(しゃくやく)、川芎(せんきゅう)、黄芩(おうごん)、山梔子(さんしし)、黄連(おうれん)、黄柏(おうばく)。8種類の生薬からなる。
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 いらいら、怒りっぽい、口渇などの症状が強いなら肝鬱気滞(かんうつきたい)を伴う血熱証です。その場合は加味逍遙散(かみしょうようさん)を使います。

 「気虚(ききょ)」証の過多月経もよくみられます。気虚は、生命エネルギーを意味する「気」が不足している体質です。血など人体に必要なものが体外に漏れ出ないようにコントロールする「気」の働き(固摂作用)が弱いために出血しやすく(気不摂血)、過多月経になります。過労、生活の不摂生、慢性疾患などにより気を消耗すると、この証になります。もともと虚弱体質の場合もあります。この証の人は、疲れやすく、経血は淡紅色です。月経周期に影響して頻発月経となる場合もあります。白っぽい色の舌をしています。

 この体質の場合は、気を補う漢方薬で過多月経の治療をします。代表的な処方は補中益気湯(ほちゅうえっきとう)です。頭がぼーっとする、眠りが浅いなど、血虚の症候もみられる場合は、帰脾湯(きひとう)を使います。

幸井さんによる月経不順のセルフチェックリスト・その2。症状や体質によってふさわしい漢方薬が異なります。
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