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幸福薬局・幸井俊高の しあわせ漢方

花粉症に効く漢方

「余分な水分を排せつ」「過剰な熱を冷ます」ことでアレルギー体質を改善

 幸井俊高=薬石花房 幸福薬局代表・薬剤師

もはや“国民病”とも呼ばれ、多くの人を悩ませている花粉症。毎年悩まされている人にとっては、今シーズンの花粉の飛散量が気になります。「西洋薬は鼻水や鼻づまり、目のかゆみなどを一時的に抑えますが、根本原因である『アレルギー体質』を改善する目的で漢方薬を活用するのも手です」と幸福薬局の薬剤師、幸井俊高さんは話します。漢方薬では余分な水分を排せつしたり、過剰な熱を冷ますことで、アレルギー体質を改善していきます。

Aさん(男性、37歳)
「大学生の時に花粉症を発症してから、もう長い付き合いです。毎年、スギとヒノキの花粉が飛散する2月上旬から5月中ごろまではくしゃみと鼻水に悩まされます。水のようなさらさらの鼻水が流れ出て、シーズン中はティッシュが手放せません」

 埼玉県に住む37歳の男性です。病院で処方される西洋薬は眠気や鼻腔の乾燥感などの副作用が強いので、飲みたくないと言います。寝ている間、鼻が詰まって口呼吸をしているようで、朝起きると口の中やのどが乾燥していると訴えました。手足に強い冷えがあるといいます。舌は白っぽい色をしていました。

 もはや“国民病”とまでいわれるようになった花粉症。鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、頭重感、集中力の欠如などの症状を、多くの人は抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬でコントロールしていますが、もちろんそれは花粉症という病気が治ったわけではありません。ただ、症状を抑えているだけなのです。次の年になればまた、同じような症状に悩まされることになります。この厄介な花粉症、根本的に治すことはできないのでしょうか。

「根本原因」はアレルギー体質、症状の「引き金」は花粉

 花粉症に限らず、病気には「根本原因」と「引き金」があり、その結果として「症状」が生じます。花粉症の場合、アレルギー体質が「根本原因」で、アレルゲンに当たる花粉が「引き金」に当たります。アレルギー体質でなければ、いくら花粉に触れても、くしゃみや鼻水といった症状が出ることはありません。

 抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬は、「症状」を抑える対症療法薬です。つらい症状が緩和されて楽になりますが、アレルギー体質を改善してくれるわけではありません。また、マスクや眼鏡などの着用は、花粉などの「引き金」を遠ざけておくための手段に過ぎないのです。

 ちなみに、花粉が飛散していない時期に症状が出ないのは、花粉症が治ったからではなく、アレルゲンになる花粉という「引き金」が周囲に存在していないだけです。アレルギー体質は依然として残っているため、次のシーズンに再び花粉が飛び始めれば、すぐに「症状」が表れるでしょう。

 ドラッグストアで薦められることが多い小青竜湯(しょうせいりゅうとう)には、症状を抑える力がありますが、アレルギー体質を改善する効果はあまり期待できません。小青竜湯を飲んだおかげで、翌年から花粉症に悩まされなくなったという話はまず聞きません。ただし、眠気といった副作用がないため、その点では西洋薬の代わりに使うには有益な処方と言えます。

 花粉症のつらい症状を西洋薬やマスク、眼鏡でコントロールしつつ、漢方薬は、アレルギー体質を改善していく目的で上手に活用しましょう。

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