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森山紀之の「拝啓 これからがんになる皆様へ」

がん専門医が薦める、現実的な「がん検診」の選び方

早期に発見するほど予後が改善~「胃がん」「大腸がん」「肺がん」編

 森山紀之=東京ミッドタウンクリニック健診センター長 常務理事

その言葉は、ある日不意に言い渡される―「がん」。次の瞬間、多くの人は「死」を初めて実感し、我が人生を改めて振り返る。今は日本人のおよそ半分が、なんらかのがんにかかる時代。がんをきっかけに診察室で繰り広げられる人間模様とともに、がん治療の最前線を歩み続ける医師が綴る、現代人に贈る生き方の道しるべ。

「できるだけ早くがん検診を受けてください。そして継続を」

 これまでこの連載では、がんと診断された患者さんやその家族について、さまざまなエピソードをご紹介してきました。手術を経て今も元気に暮らしておられる人がいる一方で、もう少し早くがんを発見できれば、別の人生もあったかと思える方も少なくありません。

 がん治療の効果を判定するうえでは、診断された後に治療が開始されてから5年後に生存している人の割合を示す「5年後生存率」を、1つの医学的な指標にしています。現代のがん治療は、がんだと診断された後の「予後」を統計的に踏まえ、最善の治療を選択していくことになります。

がんは予兆もなく発症し、ほとんど自覚症状もなく進行していく。がん検診で「異常なし」だったとしても、一度受け始めたら、毎年継続して続けることが大切。(©PaylessImages-123rf)
[画像のクリックで拡大表示]

 当然ながら「5年後生存率」は、がんが発症した部位、進行の度合い、転移の有無、悪性であるか否かなどによって大きく異なります。統計的に見ると、進行がんでステージが進んでいた場合は、やはり予後も悪くなる傾向があります。反対に言えば、早期に発見してすぐに治療を開始すれば、良好な予後を期待できます。

 長らくがんの専門医として多くの患者さんと接してきた私の考えを申し上げると、「できるだけ早くがん検診を受けてください。そして検診は継続してください」と読者のみなさんにお伝えするほかありません。

 来る10月は、厚生労働省が推し進めている「がん検診受診率50%達成に向けた集中キャンペーン」の期間でもあります。そこで今回からは、私が考える『現実的ながん検診の受け方』についてご紹介していこうと思います。私の経験を通じて、みなさんが抱えている「がん検診」を受診するうえでの疑問や悩みを解決する助けになればうれしい限りです。

まずは日本人に多い「胃」「肺」「大腸」のがん検診を

 さて、ひと口に「がん検診を受けよう」と推奨しても、実際には「どんな検診を受ければいいのか」といった悩みを抱えている人は多いに違いありません。

 それもそのはずで、市町村などの自治体が行う検診をはじめ、がん総合検診、さらには健康診断や人間ドックのオプションで部位ごとに受けられるものなどがあります。また、検査する方法も様々。X線検査(レントゲン)、CT(コンピューター断層撮影装置)検査、MRI(磁気共鳴画像装置)検査、PET(陽電子放射断層撮影装置)検査、内視鏡検査、超音波検査(エコー)、血液マーカー、喀痰検査、便潜血検査…などなど。皆さんが、“お手上げ”になるのも致し方ありません。

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