日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

お知らせ

コラム

森山紀之の「拝啓 これからがんになる皆様へ」

がん治療、あなたの医師選びは間違っています

病院ランキングの1位も10位も、違いはない

 森山紀之=東京ミッドタウンクリニック健診センター長 常務理事

その言葉は、ある日不意に言い渡される―「がん」。次の瞬間、多くの人は「死」を初めて実感し、我が人生を改めて振り返る。今は日本人のおよそ半分が、なんらかのがんにかかる時代。がんをきっかけに診察室で繰り広げられる人間模様とともに、がん治療の最前線を歩み続ける医師が綴る、現代人に贈る生き方の道しるべ。

「ランキング本」を手にセカンドオピニオンを求める患者

 「最初にかかった病院でがんと診断されたのですが、こちらの病院の方が有名なので」

 かつて国立がん研究センターに私が勤務していた間、こうした理由で患者がひっきりなしに訪れてきました。そのほとんどがセカンドオピニオンを求めて来院しているのですが、面白いことに、必ずといっていいほど「病院ランキング」や「病院実力比較」といった類いの記事を手にしています。なかには、「この記事の中からだと、どこがお薦めでしょうか?」といった意見を求められることすらありました。

「がんと診断されると、『病院ランキング』といった記事を手にした患者がセカンドオピニオンを求めにやってきます。ですが、1位も5位も10位も、医療の設備や受けられる治療に大きな違いはありません」(©xiaosan-Fotolia.com)
[画像のクリックで拡大表示]

 自分の身の委ね先を選ぶ指標として、各メディアから発表されている「病院ランキング」などを頼りたくなるのは、無理からぬことでしょう。どんな人でも、自分ががんだと分かれば、「最新の治療を受けたい」「有名な先生に執刀してもらいたい」という思いに駆られるもの。最初にがんの診断を受けた病院が、たとえランキングで2位になっていたとしても、「1位の病院だったらもっと…」といった気持ちにもなるのもよくわかります。

「今の病院で治療を受ければ大丈夫ですよ」

 ランキングの基準については、特段おかしいと感じるものはなく、「歴史がある」「規模が大きい」「専門医の数が多い」「症例数が多い」「最新の医療設備が整っている」といった病院が上位を占めている傾向があります。しかし、医者である私から見れば、1位も5位も10位も…、医療の設備や受けられる医療に大きな違いはありません。特に「早期がん」についてであれば、極端な話、「どの病院を選んでも、専門を標ぼうしていれば、ほとんど変わらない」と私は考えています。セカンドオピニオンを目的に訪れた早期がんの患者に対しては、そのほとんどに「今かかっている病院で治療を受ければ大丈夫ですよ」とお伝えしていました。

続きは日経Goodayマイドクター会員(有料)に登録するとすぐご覧いただけます。

日経Gooday マイドクター 登録初月は無料!

SNSで最新記事をチェック

RSS

最新記事を週2回お届け!

日経IDがあれば簡単30秒で登録できます。

体の不調・病気が気になる場合は…

病気の予防・治療などの限定記事が読めます。医師などの専門家に相談できます。

アクセスランキング

PR

有料会員限定記事ランキング(現在)

病気/サプリなどを調べる

デイリーコンテンツ

明日は変えられる。 提供:アステラス製薬

“男”の健康維持

このサイトについて

日本経済新聞社について