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森山紀之の「拝啓 これからがんになる皆様へ」

がんが露わにする「夫婦の関係」

日々豹変する患者と動揺するパートナー

 森山紀之=東京ミッドタウンクリニック健診センター長 常務理事

その言葉は、ある日不意に言い渡される―「がん」。次の瞬間、多くの人は「死」を初めて実感し、我が人生を改めて振り返る。今は日本人のおよそ半分が、なんらかのがんにかかる時代。がんをきっかけに診察室で繰り広げられる人間模様とともに、がん治療の最前線を歩み続ける医師が綴る、現代人に贈る生き方の道しるべ。

自分はがんを免れられても、身内が同じだとは限らない

 もしも、自分ががんになってしまったら、いったい何が起こるのか、どんな気持ちになるのか、何をしなくてはならないか―。この連載では、できるだけ詳しくお伝えしてきました。「2人に1人ががんになる時代」に生きる私たちは、その現実から目を背けられないことも、だんだんと分かってきたのではないでしょうか。

 あなたががんを免れたとしたら、それはそれで幸いなことです。しかし、がんの罹患率を統計だけでみれば、あなたは大丈夫だったとしても、あなたにとって大切な誰か、例えばパートナーががんにならない保証はどこにもありません。

 そこで今回は少し趣向を変えて、「もしもパートナーががんにかかってしまったら…」というケースについてお伝えしたいと思います。

「がんであることを告知されると、当人が受ける心理的な衝撃は大きく、心をかき乱され、不安に苛まれます。これは聞かされる側の身内も例外ではなく、ときに、本人以上に狼狽してしまうこともあります」(©Wavebreak Media Ltd-123RF)
[画像のクリックで拡大表示]

 ある50代の男性のケースです。検診の結果、胃がんであることが判明し、それを告知する日には奥さんを伴って診察室にやってきました。結果を示しながら、「胃がんです」と口にしたとたん、

 「あれほど検診を受けてと昔から言ってきたじゃない! 私のことを無視するからこうなるのよ!!」

 と、奥さんが大声を上げました。

 「なんだと?  そんなことを言うけど、お前だって…」と、言い返すご主人。こうしてだんだんと2人で声を荒げ始め出すと、とうとう夫婦ゲンカが始まってしまいました。

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