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石原良純の「日々是好転!ときどきカラダ予報」

“良純駒”で将棋力がドカンとアップ

第38回…藤井聡太四段は羽生善治棋聖の域に達するだろうか

 石原良純

テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。50代で人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。何事も前向きに生きれば、日々是好転! 将棋ファン歴がもうすぐ50年になるという石原さん。小学校の夏休みの宿題で将棋を覚えて以来、当時のクラスメートと因縁の勝負を続けています。そんな石原さんが、将棋駒の故郷、天童を訪れました。そこで贈られたものとは…。

 「将棋を覚えてきてください」

 小学校4年生の夏休みの国語の宿題。これが僕と将棋の出会いだった。僕が通っていたのは、大学の付属校。中学受験もない。だから、こんな気ままな宿題がまかり通っていたのだろう。実際、僕の担任の先生は少し変わっておられたようだ。古事記を読ませたり、福沢諭吉先生の詩を暗唱させたり、私学ならではのユニークな授業をされていた。

五十年近く前に購入した、思い出の将棋盤と駒。今もライバルとの対局で使い続けている。
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 しかし、いきなり将棋を覚えろと言われても、そんな時こそ役立つはずの父親も、滅多に家に居やしない。居たとしても、ぶ厚い防音扉の寝室で睡眠をとっている。起きていたらいたで、常に機嫌が悪い。とても将棋を教えてもらいたいなんて言えやしない。

 そんな我が家には、皮張りの特製のチェス盤があって、何度か親父と対戦した記憶がある。幼少の僕と遊んでくれていたのだろうが、さほど親父が強かったとも思えない。

 そんな時、シルバー製のビショップを動かしながら、「将棋はチェスと違って、一度取られた駒が相手方に寝返るから男らしくない」とも親父は言っていた。きっと親父は、将棋の魅力が分からなかったのだと思う。

“歩”が“金”に成ることに感動

 というわけで、僕は級友の津村君のお父さんに将棋を習った。チェスを嗜む僕にとって、将棋の駒の動きを覚えるのはたやすいこと。その日のうちに、いっちょまえに、ヘボ将棋が指せるようになった。

 僕が将棋に感動したのは、取った相手の駒を使えることより、“歩”が“金”に成ること。一番下っぱの駒が、前へ前へとひたすら進み、運が良ければ“王”の参謀ともいえる“金”に変わる。そんなお得感に将棋少年ならば、誰でも一度は胸をときめかしたはずだ。相手の王様を詰めるよりもズラリと成駒を盤上に並べることに夢中になったりもした。

 夏休みの宿題なのだから、大手を振っておこづかいをもらって将棋駒を買いにいけた。駒ケースに入っているペラペラな紙盤で、将棋を指すのはいかにも味けない。

二つ折りの将棋版の裏面には、当時の住所と名前を書き込んだ。

 まさか名人戦で使われるような何百万円もする将棋盤が欲しいワケではない。駒をペシッと音を立てて指せる木盤が欲しい。プラスチック製の駒と二つ折りの木盤を購入した。その将棋盤は、五十年近く経た今も当時のクラスメートで、そして永遠の将棋ライバル楠田君との決戦場となっている。

 ゴルフの初心者が、最初にスライスしてボールを右に曲げ、次にフックが出だしてボールを左に曲げるのと同じ事。将棋の初心者は、まず“角”を使い、次に“飛車”を多用する。そこで、壁に突き当たった悔しがり屋は、本屋に専門書を買いに走る。楠田君が、ある日突然に仕掛けてきた“石田流本組”に、それまで絶対に優位だった僕は苦しめられることになった。

※石田流は、将棋の戦法の一つ
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