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医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ

筋肉をつければ若く、健康に、そして認知症も予防できる?

摂取した糖分の運命は筋肉の利用度が決める

 大西睦子

食、医療など“健康”にまつわる情報は日々更新され、あふれています。この連載では、現在米国ボストン在住の大西睦子氏が、ハーバード大学における食事や遺伝子と病気に関する基礎研究の経験、論文や米国での状況などを交えながら、健康や医療に関するさまざまな疑問や話題を、グローバルな視点で解説していきます。
 ついてしまった脂肪をどうにかしたいというだけでなく、アンチエイジングの視点からも筋肉を増やしたい、鍛えたいと思っている人は多いのではないでしょうか? 今回は筋肉や運動の重要性について解説します。

筋肉はなぜ必要?

筋肉は見た目の改善だけでなく、老後に生活で自立するためにも大切。(©Shojiro Ishihara/123RF.com)

 質問です。筋肉をもっと増やしたいですか?

 「はい」と答えた方、どうして筋肉を増やしたいのでしょうか?

 男性の場合、見た目が良くなるからと答える方は多いと思います。筋肉は、たくましく魅力的な体をつくりますよね。たくましさは、意思の強さや前向きな態度、そして自己コントロールの象徴でもあります。もちろん男性だけでなく、引き締まった張りのある魅力的な体型を維持するためには、女性にも筋肉が必要です。

 ところで筋肉は見た目に貢献するだけでなく、健康で幸せな生活を送るうえで、多くの重要な役割を果たしています。

 筋肉が減れば、体を動かしたり支えたりする機能が衰えて、生活の自立性を失います。特に移動手段が発達し、駅に行けばエスカレーターやエレベーターもあるような、便利な現代社会では、自主的に動こうとしなければ体を動かす機会もなかなかないため、日常生活を送るだけで筋肉を維持するのは難しくなっています。

 そこで今回は、筋肉や運動の重要性を再確認したいと思います。

炭水化物の運命を決めるのは筋肉

 筋肉の最も重要な機能の1つは、ブドウ糖(炭水化物)をグリコーゲンとして一時的に蓄えること。

 ご存じの通り、食事から摂取した炭水化物は分解・消化により最終的にブドウ糖になり、腸で吸収され、血液によって全身の細胞に運ばれています。そのブドウ糖からグリコーゲンが作られ、主に筋肉と肝臓に蓄えられます。

 筋肉に含まれるグリコーゲンは筋グリコーゲンと呼ばれ、運動で筋肉を使うと、燃料として使われます。一方、運動をせずに余ったブドウ糖は、中性脂肪として脂肪細胞に蓄えられます。こうして炭水化物がたどる運命が、肥満への道を左右します。

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