日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

お知らせ

コラム

スゴイカラダ

最もコストのかからない暑さ対策は何?

エアコンを使いたくなるのは“亀の甲羅干し”と同じだった

 北村 昌陽=科学・医療ジャーナリスト

体には暑さの中でも体温を一定に保つよう、精巧なしくみが備わっています。汗をかいて、血流のバランスを調節して…。でも、それだけじゃないんです。汗と体温にまつわる繊細で巧妙なメカニズムを紹介します。

最もコストのかからない暑さ対策/江田ななえ
(イラスト:江田ななえ)

 体温調節というと、まず思いつくのは「汗」だろうか。汗が体表面から蒸発するときに熱を奪って、強力に温度を下げる。熱い地面に打ち水をすると涼しくなるのと同じ原理だ。

 ただ、そんなふうに水分を蒸発させて体温調節をする生き物は、人間ぐらいだという。

 「生き物にとって、水は貴重な資源ですからね。なるべくコストをかけないで調節する方法が優先されます」

 こう話を切り出したのは、早稲田大学人間科学学術院教授の永島計さん。なるほど。水分を消費する調節法はあとに取っておきたいわけだ。では、コストをかけないというと、どんな方法ですか?

 「体表面近くの血流を増やすほうが、手軽です。血管を拡張するだけで、何も失いません」

 私たちの体は、全身が皮下脂肪に覆われている。脂肪は熱を通しにくい素材なので、寒い季節にはこれがいわば〝断熱材〟として体温を保つわけだが、夏にはむしろ障害となる。

 そこで暑くなったときは、脂肪の外側にある皮膚血管を広げて、血流量を増やす。ここは外気温の影響を受けやすいので、熱を効率よく逃がすことができる。これだけで体温調節できれば、汗を出さずにすむ。

図1◎ 暑さに対応して対策を使い分ける
汗をかいて熱を放出/皮膚表面近くの血流量が増加
[画像のクリックで拡大表示]
期間限定 日経Gooday マイドクター 最大2カ月無料キャンペーン! 2017年4月1日~5月31日

SNSで最新記事をチェック

RSS

最新記事を週2回お届け!

日経IDがあれば簡単30秒で登録できます。

体の不調・病気が気になる場合は…

病気の予防・治療などの限定記事が読めます。医師などの専門家に相談できます。

アクセスランキング

PR

有料会員限定記事ランキング(現在)

病気/サプリなどを調べる

デイリーコンテンツ

“男”の健康維持

このサイトについて

日本経済新聞社について