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有森裕子の「Coolランニング」

「有森さん、25kmを過ぎると足がピタリと止まってしまいます」

目標設定を変えて、心理的な「壁」を取り払おう

 有森裕子=元マラソンランナー

 インターバルトレーニングを取り入れるのには別の理由もあります。それは、「崩れてしまったフォームを整える」ということです。ペースを落として長い距離を走ると、次第に腰が落ちてくるなど、フォームが乱れることが多くなります。逆に言えば、姿勢が良くないとスピードは出ません。フォームが乱れたままトレーニングを終えるのではなく、できれば最後に、腰の位置を高くしたきちっとしたフォームを体に思い出させて、良いイメージでトレーニングを終えるのが理想です。

 こうしたトレーニングを繰り返して、足の疲労度合いを見ながら、スピードを上げたり、距離をさらに延ばしたりしてみてはいかがでしょうか。足に疲労が残っていたり、痛みが出てきたりすれば、長い距離をゆっくり泳ぐなどして、心肺機能を鍛えるトレーニングを取り入れてもいいでしょう。

どうしても距離が延びない…そんなときは今のスピード設定をひとまずやめてみて。(C)Maridav-123rf

距離に対する呪縛が「壁」を作っていないか?

 ここまでは「スピード」を気にせず「距離」を目標にしてみる方法をご提案しましたが、「時間」を目標にしてみるのも1つの手です。

 ストイックに目標達成を目指す真面目な人ほど、数字を気にしすぎる傾向があります。この相談者の方は、25kmという数字を意識しすぎて、それが1つの壁として頭の中に高く立ちはだかっている可能性があります。25km地点にさしかかった途端、力が抜けて足の動きが止まってしまい、「ああ、今日もダメだった」と思ってしまう。そんな癖がついてしまって、知らず知らずのうちに、越えられない壁を自分で作っているのかもしれません。

 そんな人に、「ゆっくりでもいいから30kmを目標に走ろう!」と言っても、25km地点でやっぱり足が止まってしまうかもしれません。でも心配しないでください。距離でもタイムでも、こうした数字の呪縛で壁を乗り越えられないのは、実業団クラスのランナーでもよくあることで、皆一度は悩みます。そして、ささいなことで、その壁を乗り越えられることだってあるのです。

 今回のお悩みであれば、視点を変えて、時間走に切り替えてもいいと思います。例えば、1km6分のペースで走りたいのであれば、3時間近く走れば、30km走ったことになるでしょう。「今日はとにかく3時間ゆっくり走ろう」と、目標を「時間」に切り替えて、「距離」に対する意識を頭の中から追い出せば、自分の中でハードルになっていた25kmという数字を乗り越えられるかもしれません。これからのシーズン、紅葉を楽しみながら時間を目標に走れば、あっという間に25km走れるかもしれませんよ。

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