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有森裕子の「Coolランニング」

有森裕子 ランナーの「燃え尽き症候群」を考える

気持ちを書き出し、ポジティブワードに変える習慣を!

 有森裕子=元マラソンランナー

同じ目標でも、目指す方法やルートを変えてみる

 実業団の選手は、コーチの指示の下、決められた練習メニューをこなさなければなりませんので、自分の好きなような練習はできません。また、私の場合、メダル獲得までにこなした練習の「勝ちパターン」にこだわり、「成功体験」にしばられてしまっている部分もありました。

 そんな私からしてみると、市民ランナーの皆さんは、好きな練習を思うように試すことができます。「目標が見つからない」「練習へのモチベーションが上がらない」と感じるのであれば、次なる目標を「サブスリー」と一気に高くせず、同じ「サブフォー」という目標でいいと思うんです。その代わり、登山家が同じ山頂を目指して異なるルートからアタックするように、「違う角度から練習する」「異なる季節のレースに挑戦する」「異なるタイプのコースのレースで走る」という風に、手法や手段を変えればいいのです。同じ内容の練習でも、場所や時間帯、季節、練習相手などを変えるだけでマンネリ化を防ぐことができます。

 また、やる気がなくなってしまった時は、何のために走っているのかと自分に問いかけてみてください。ランニングを職業にしている人以外は、仕事や家庭が生活の中心。ランニングはそんなに大きな比重を占めることではないと気づくはずです。常に目標を高く掲げる必要はなく、やる気がないのならゆっくり休めばいいし、休んでいる自分を責める必要は全くありません

今日の気持ちを書き出し、ポジティブワードに変換する

気持ちを書きだすことで、自分の状況を客観視することができる。(©Igor Stevanovic-123rf)

 そもそも市民ランナーの方が走る目的は、心身ともに健康になり、走る楽しさや充実感を味わうためではないでしょうか。それなのに、走ることで「燃え尽き症候群」になってしまっていては、それ自体が不健康で、本末転倒です! また、自分で「燃え尽き症候群」と口にしてしまう人ほど、物事をネガティブにとらえる傾向にあるように思います。

 そんな人にお薦めしたいのが、「今の気持ちを紙に書き出してみる」こと。もしそこに「ネガティブワード」ばかりを使っているとしたら、それを「ポジティブワード」に書き直してみましょう。

 例えば、

燃え尽き症候群になって次の目標が見つからない。練習へのモチベーションがなくなって、休日は走らなくなって家でゴロゴロするようになってしまった。そんな自分が嫌だ…。

であれば、

試合が終わって次の目標を探している。今はリフレッシュする時期と考え、休日はしばらく走らず、リラックスしながら心身をゆっくり休めている。疲れが十分に回復してから走り始めることが楽しみだ。

 というように書き換えます。

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